「湿った咳」と「乾いた咳」では病気が違う

風邪の症状が治まったにもかかわらず、相変わらず咳だけが長引くというようなときは心配になりますよね。
そんなときに注意したいのは、その咳が湿った咳か乾いた咳なのかという点です。
もし風邪以外の病気を患っているとしたら、湿った咳と乾いた咳とでは、病気の種類やその後の対処の仕方に違いがあるからです。
ここでは、湿った咳と乾いた咳の違いについて説明しています。
湿った咳が出るときの病気

咳は気管支に炎症を起こしているときに出ますが、そもそも気管支の内壁は、ハウスダストや花粉など侵入してくる異物から守るため常に粘液でガードされています。
炎症を起こすとこの粘液が増えて呼吸がしづらくなるため、粘液を外へ出そうとして咳と一緒に痰として排出されるのです。
このような痰のからんだ咳のことを「湿った咳」と表現しますが、考えられる疾患としては「慢性気管支炎」や「肺気腫」などがあります。最近ではこれらはまとめて「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と呼ばれています。
また、「肺結核」が疑われるときにも湿った咳が出ます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)

COPDになると風邪でもないのに咳や痰が出て、徐々に病状が進行するうち息切れを感じるようになり、やがて「呼吸困難」や「呼吸不全」をを起こして日常生活に支障をきたすようになってきます。
COPDは進行性の疾患なので根治することはできませんが、早期に治療を開始することで呼吸機能が低下するのを遅らせることができます。
治療期間は長期に及ぶものの、生活習慣を改め自己管理に注意することで、健康な人と同じように生活を送ることができます。
とくに喫煙との因果関係が深く、タバコを吸う人は、まず禁煙から始めるのが最も重要です。
気管支喘息

気管支喘息は、気管支に慢性的な炎症があることで気道が狭くなって起こる疾患です。
特徴としては突然咳きこんだり痰がからんだりということに加え、「ゼーゼー」とか「ヒューヒュー」といった喘鳴音(ぜんめいおん)がすることです。
原因の主なものは、ホコリやタバコの煙、花粉などの異物(アレルゲン)が気管支の炎症部分を刺激することにありますが、ストレスなど心因的な要素が関係する場合もあります。
治療は薬物療法が一般的で、「気管支吸入薬」や「ステロイド内服薬」などで対応します。
とくにアレルギー体質の人は、細菌やウイルスなどの病原体はもちろん、ハウスダストやダニ、花粉、ペットの毛といったアレルギー物質(アレルゲン)を吸い込まないよう注意するのも大事です。
肺結核

肺結核にかかると咳や痰が出ると同時に、微熱が続いたり胸が痛かったり、全身がだるくなるといった症状に襲われます。要するに風邪に良く似た症状です。
現在の肺結核の治療は、ほとんどの場合が薬物療法によるもので、通院して治療するケースも増えてきています。
肺結核は、「血痰」や「喀血」がみられることもあり、かつては国民病と呼ばれ死因の第一位だった時代もありますが、現在では適切な治療を行えば完治する病気です。
咳や微熱が2週間以上続くようなときには風邪だと自己判断せず、早めに医療機関を訪れるようにしましょう。
気管支拡張症

気管支拡張症は、気道の壁が傷つくことで気管支が広がったままになった状態のことをいいます。
拡張と聞くと気道が広がって、空気の通りが良くなるイメージをもたれるかもしれませんが、傷ついた気道を守ろうと粘液が多量に分泌されるため、逆に気道が狭くなり呼吸が苦しくなるのですね。
気道が傷つく原因には、細菌やウイルスによる呼吸器感染症や異物の吸入によるものなど様々にありますが、とくに肺や免疫機能に異常のある人はかかりやすいとされています。
咳きこんだり血痰が出たり、胸痛や息切れがしたりと肺結核の症状に似ていますが、肺炎を繰り返すといったケースもあります。
治療の中心になるのは薬物療法ですが、症状が重篤な場合には手術に及ぶこともあり、残念ながら現在のところ完治するのは難しく、ワクチン接種などで予防に努めることが重要とされています。
乾いた咳が出るときの病気

「ゴホンゴホン」といった湿った咳に対して、乾いた咳は「コンコン」という音で表現され、痰もからまないといった特徴があります。
乾いた咳は風邪のときによく出ますが、よく調べてみると「気管支炎」や「肺がん」を患っていたというケースがあるので注意すべきでしょう。
気管支炎

気管支に炎症が起きることで発症しますが、2~3週間で治まる「急性気管支炎」と、1年以上にわたって咳だけでなく痰もからむ「慢性気管支炎」とがあります。
乾いた咳が出るのは急性気管支炎の場合ですが、原因のほとんどがウイルス感染によるもので、症状が重いときは細菌による感染の場合もあります。
一般的に気管支炎というと急性のものを指しますが、ウイルス以外でも「タバコの煙」や「粉塵」、「ダニ」や「カビ」といったようなものを吸い込んだときにも症状が表れることがあります。
症状としては「喉の痛み」や「鼻水」、「悪寒」といったような風邪の症状から始まって、熱が出たり筋肉痛をともなって乾いた咳が出るようになってきます。
対処法は栄養をつけて、じっと安静にしていることですが、治療としては咳止め薬や解熱剤などによる対症療法が一般的です。
百日咳

百日咳の特徴は連続する短い咳が出て、合間に「ヒューヒュー」という音が聞こえるところです。
咳が治まるまでに3ヶ月(約100日間)程度かかることから百日咳と呼ばれるようになりました。
百日咳菌に感染することで発症しますが、患者の咳やくしゃみによる飛沫感染や接触感染によって人から人へと広がっていき、非常に感染力が強いことでも知られています。
主に抗菌薬を服用することで治療しますが、従来は乳幼児に多くみられていた百日咳が、最近では成人の間でも発症する人が増えてきており、割合でいうと大人と子供が半々で罹患しているといった現状です。
咳ぜんそく

気管支喘息の一歩手前の段階が咳ぜんそくです。気管支喘息のような痰はともなわず、空咳が出るのが特徴です。
「ヒューヒュー」、「ゼーゼー」の喘鳴(ぜんめい)音はなく熱も出ないので、症状としては比較的軽いほうですが、気管支が炎症を起こしていることに変わりはないので、煙やホコリ、花粉やダニといった異物に少しでも刺激されると咳の発作が起こります。
最近の治療法では、気管支の炎症を改善する「吸入ステロイド薬」と、即効で呼吸をラクにする「気管支拡張薬」を併せた合剤が使われるのが一般的になってきました。
比較的軽い症状とはいうものの、夜中や朝方の咳の発作で熟睡できずに免疫力が低下したり、油断すると悪化して気管支喘息に進行することを考えると、決して楽観視は出来ない疾患だといえます。
間質性肺炎

間質性肺炎は、肺胞壁に炎症が起きることで呼吸機能に障害をもたらす疾患ですが、今のところその原因はわかっていません。
初期にはほとんどの場合無症状なので気がつきにくく、そのうち空咳が出るようになり、息切れしたり呼吸が苦しくなってきて、病院で診断を受けてはじめて発覚するというケースも珍しくありません。
病名に肺炎と付いていますが、一般にいわれる肺炎とはまったく別の病気で、簡単に言うと肺の内部を侵されるのが肺炎だとすると、間質性肺炎は肺の外側の広い範囲で生じる疾患です。
広範囲にわたり様々な箇所で発症するので、ひと口に間質性肺炎と言っても症状別に何種類かに分けられています。
原因が不明なうえに難治性であり、薬で進行を遅くする以外に有効な治療法が見つかっていないのが現状です。
肺がんを併発することも少なからずあり、COPDの場合と同じで喫煙は絶対的にタブーです。
まとめ

咳には大きく2種類あり、それぞれで病気に違いがあることがわかっていただけたと思いますが、ここにご紹介した以外にも咳に関する病気はまだいくつもあります。
医療機関を訪れる際に大事なのは、自分自身で咳の出具合をよく把握し、できるだけ詳しく症状を医師へ伝えることです。
お医者さんも具体的なことがわかれば、その後の処置や対応を的確に行うことができるからです。
「ゴホンゴホン」も「コンコン」も、咳が長引くようであれば自己判断に頼らず、早めに専門医と相談することをおすすめします。
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